数年前に1991年製のスクワイアのストラトキャスターを購入した。いわゆるLシリアルで日本のフジゲン製のストラトキャスターです。
ジャパン・ヴィンテージが本当にヴィンテージと呼べるほど良いものなのかは度々議論の的になっています(ここでは1991年製も一応ヴィンテージということにさせてください)。
個人的には、ジャパン・ヴィンテージのサウンドはフェンダーやギブソンと肩を並べるものではないと思っています(廉価機種ばかり買っているので、国産の高級グレードのモデルならわからないですが)。
しかし、木材の良さは今の新品のギターと比べて明らかに良いと感じます。もちろん、センなど国産ならではのコスパ重視の木材がボディ材としてセレクトされているなど、そもそも本家と違うモノではあるものの、それでもネックのメイプルや、指板のローズは明らかに今のギターより良い木材を使っているのは間違いないでしょう。
ただ、それが音の良さに直結するかと言われるとそうではないのかなと。
そう思ったのは1991年製のスクワイアをアンプに繋いで鳴らした時です。ストラトの音ではあるのだが、どこかこもって頼りない音色に感じたんですね。
まぁ1991年当時もスクワイアはあくまで入門用の低価格ストラトキャスターであったわけで、そもそも音質の良さなどはそこそこであれば良いというものなのでしょう。
もともと購入するときに音があまり良くなければ、ピックアップの交換も視野に入れていたのですが、そこでチョイスしたのがVanzandtのピックアップです。Vanzandtはにアメリカのテキサス州で創業した、リプレイス用ピックアップメーカーです。
有名なギタリストではエリック・ジョンソンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンがVanzandtのピックアップを愛用していることでも知られています。
僕がVanzandtを選んだ理由は事前にYouTubeでその音を確かめて良かったのはもちろんですが、愛用しているミュージシャンからもわかる通り、シングルコイルにこだわっているところや、一つ一つハンドメイドで作られていることも魅力だったからです。
を構えるリプレイスメントピックアップメーカーです。全てのモデルが手作業で作られる「完全ハンドメイドモデル」であり、1950年代~60年代頃の「ヴィンテージサウンド」を狙ったピックアップが多いです。
VAN ZANDTのピックアップはスティーヴィー・レイ・ヴォーン氏やエリック・ジョンソン氏といったストラトキャスターを愛用した世界的ギタリストが愛用していたことで有名です。そのサウンドは「ヴィンテージを超える」と言われており、枯れたようで枯れきっていない独特な音色が、多くのギタリストを魅了しています。
VAN ZANDTの歴史
VAN ZANDT Pickups社はアメリカのテキサス州において1980年代に創業されました。創業者であるW.L.Van Zandt氏は1950年代まではカントリーを演奏するバンドのギタリストであり、1960年代の初期からはすでに州最大の都市ダラスにおいてピックアップのリワインドや修理を行っていました。彼の修理の評価は高く、リペアされたピックアップは元の状態よりも音が良くなっていたと言います。
程なくしてピックアップを自作し始めますが、Van Zandt氏は多く生産するためにクオリティを落とすことを潔しとせず、ワイヤリング、マグネットからハンダ付けに至るまで、完璧とすることを常に求め続けました。彼のピックアップは世界的な評判となり、甥のJ.D.Prince氏の助けを借り、海外展開をするに至ります。
このように、エレキギター黎明期よりピックアップの製作に勤しんだW.L.Van Zandt氏ですが、1997年に社を残したまま66歳で逝去しました。現在のVan Zandt Pickup社は彼の妻であるGloria氏と、先述のJ.D.Prince氏が引き継いで運営しています。甥であるPrince氏は「もし我々が彼(W.L.Van Zandt)のようにできないのであれば、事業を辞める」と述べており、故人の遺志を最大限尊重しながら運営することを宣言しています。