
Fender MEX Stratocaster Squier series 1995年製
フェンダーのギターが3万円で買える!そう、このギターを購入した決め手はまさにその金額でした。
当時はスクワイアシリーズというものがよくわかっていなかったんですね。
スクワイアシリーズはフェンダーメキシコが製造するストラトキャスターの中で最も廉価版のものとなるシリーズ。正直中古市場でも安値で売られているとのことで、まぁ今思えば3万でも割と妥当な額だったのかなと思います。
加えて1995年の個体ということで30年間よく弾かれていたのか、真っ白だっただろうボディやプラスティックパーツはやや黄ばんでおり、エッジには擦れが目立っていました。
購入したばかりの状態でアンプにつないで鳴らしてみても何処か微妙なサウンドだったんです。音に厚みがないというか。なんというか、頼りなく締まらない音でしたね。
ただ、このギターは元々改造ありきで購入しました。ピックガードをアノダイズドにしたかったんです。
アノダイズドにしたかった理由としては、以前楽器屋さんでジャズマスターが白のボディでゴールドのアノダイズドピックガードの仕様で販売されていたのですが、その色の組み合わせがかっこよくて強烈に印象に残っていたことが一つと、もう一つはL’Arc~en~CielのKenさんの当時の最新のシグネイチャーモデルである、Ken Stratocaster Experiment #1もまた白と金の組み合わせだったこともあって、同じように白と金のストラトを作ってみたいと思ったんです。
ただ、改造はかなり難航しました。ピックガードはフェンダーの純正のものを買ったのですが、ネジ穴も形も合わない(泣)。
削ろうにもピックガードは金属製。どうすりゃいいんだ?
結局ネットで調べて近所のダイソーに金属用のヤスリを買いに行きました。
そして見落としていたのがピックガードを留めるネジ。ピックガードをそのまま交換した場合、ボディがホワイト、ピックガードがゴールド、ネジはシルバーになってしまい、統一性がないなと思ったので、ゴールドのギター用ネジを追加で購入しました。
2022年の大晦日と明くる日の新年の元旦はずっと金属用のヤスリでピックガードを加工していましたね。
それと、弦のテンションもストラトらしからぬ緩さだったので、いつものライトゲージよりも一段階太い弦に張り替えました。
そうしたら、サウンドもいい方向へ変わってくれました。アノダイズドのおかげなのか、音に硬さが出てきたんですね。そして音の芯自体も感じられるサウンドになりました。中音域が出ているというよりも、アタックが強く、しっかりしたストラトキャスターの音です。
このギターの魅力はまずルックスが良いのはもちろんなんですが、音の部分も大きいです。
何よりも、このギターでストラトキャスターの面白さを知りましたね。ストラトキャスターの音がパーツを変えただけでこうも変わるのかと実感しました。
フェンダーメキシコのスクワイヤーシリーズという決して価格的にも高いギターではないのですが、大事なのはピックアップを変えることではなく、弦を変えたり、パーツを変えるだけでもサウンドは大いに変わること。
このギターからはストラトキャスターのポテンシャルの高さを教えられました。
まず、本家のUSA製Fenderの廉価製品としてMexico製がある事は前回書きましたが、
その中でも更なる廉価版ラインナップに”Squier Series(SS)”があります。
これはフェンダー傘下にある中国ブランドの”Squier”とは違い、
あくまで”Made in Mexico”としてのラインナップです。
製造期間は短く、大体93〜98年くらいのようです。
※以降、通常版をMEX、スクワイアシリーズをSSとして呼称します。
SSの主な特徴としては、基本的に同時期のMEXと並んだ仕様でありながらも、
コストダウンのためにペグやピックガード等のハードウェア面がより安価なものに変更されています。
例えばペグは角ばった独特なデザインの物で、これは韓国のSamickというメーカーのものだそうです。
ディテール

ヘッドをよく見ると、「Squier series」の文字が見えますね。

メイド・イン・メキシコ。

ペグもグレードが下位のパーツになっています。

ナット上部に設定しているのは厚手のスポンジシート。共鳴を抑えるためではなく、ペグの高さが低く、弦が木に当たってしまっていて、ヘッドがえぐれてしまっていたので、それを防ぐために取り付けました。
100均の地震対策用のテープか何かを応用しています。

ピックガードのみならず、ピックガードを留めるネジもゴールドに変更しています。やはりここだけシルバーなのは変ですしね。
もっと弾き込んでいったら、アノダイズドのピックガードも、ゴールドが剥がれて下地のシルバーが見えてくるようになるのでしょうか。

このように、ボディのエッジ部分は長い間弾き込まれてきたことでの擦り傷がとても多いです。ボディが白だからこそ、余計にこんな傷も目立ちますね。塗装はポリ塗装ですが、これはこれで味があるのではないかと思います。

ネックとボディの結合部にはクラックもあります。

これは元々ついていたピックガードです。ノブによって隠れていた部分と、それ以外の部分を比較すると、白いピックガードが経年変化によってアイボリーのような色に変わっているのがよくわかると思います。

こちらも元々のピックガードの裏側。おそらく配線などのチェック表だと思うんですが、右下に印刷されている1995の文字からも1995年製だということがわかります。
検査日時はこの画像から見るに4月27日。そのあたりでこのギターが作られたようですね。

裏面です。このギターにはグレイトフル・デッドのステッカーを貼ってみました。グレイトフル・デッドは全く詳しくはないんですが、デザイン的に白いストラトキャスターに映えそうだなと思ったのと、弾き込まれた古いギターということで、どこか愚直なライブ・バンドであったグレイトフル・デッドとの共通点を感じたのかもしれません。
スペック
- 製造年:1995年
- ピックアップ:不明
- ピックアップ構成:SSS
- ボディ材:不明
- ネック:メイプル
- 指板:メイプル