
Epiphone Les Paul Standard 1998年製
レスポールタイプのギターを選ぶときに個人的に一番大事にしているのが杢目です。
音でも重さでもなく、杢目。
ギブソンのカスタムショップなどのレスポールと10万円以下のレスポールを見比べるとその杢目の差は歴然としています。
安いモデルの杢目は不自然にキレイ過ぎて、木の感じがしないんです。なのでかえって安っぽくなってしまう。
ではどんな杢目がいいのかというと、個人的にはわざとらしくないもの(笑)。たまにCGで描いたのかと言いたくなるほど、横方向にに無数の線がくっきり入っているものがあるじゃないですか。あれはいかにもっていう感じでわざとらしいんですよね。
このギターはネットで買ったんですが、サイト上はすごくいい杢目に見えたんですが、実物はあれ?って感じでした。それ以来某楽器店の写真はあまり信用してません(笑)。
ただ、それでも杢目は安ギターのものよりも大分リアルでした。
このレスポールの木目はうっすら縦方向にも入っているし、かつ木そのものの傷みたいなところもあって、自然なのが気に入っています。まぁでも恐らくエピフォンなので、極薄にスライスした木目を貼っているんだと思うんですけどね。
何よりピックガードなどのプラスティックパーツやネジのサビなど、経年変化によるリアルなエイジドが良かったです。
このギターは1998年製でまだヴィンテージとは呼べないかもしれませんが、個人的には中古とヴィンテージの中間のような意識でいます。ネジのサビや、フロントピックアップのエスカッションの割れなど、傷の一つ一つがこのギターの歴史であり、味を醸し出してくれています。高見えするかどうかという意味では、おそらくギブソンの横に並ばせたらそれは勝てないでしょうが、新品のエピフォンの横に並ばせたら圧倒的に勝利してくれるはずです。
音色に関しては、同じエピフォンの2003年製のレスポールと比べると、いい味で芯のない、ちょっとドンシャリ的な音がします。こちらの方が音的には好きだったんですが、最近なんだかちょっとパワーダウンしているような音になってきたので、弦を変えて様子を見たいなと思っているところです。
ネックもこちらのほうが細身ですね。ネックは細い方が好きで、フェンダー系の方が演奏しやすいです。ギブソン系はたまに信じられないくらい太いのがありますし、個体差も大きいと感じます。もともとフェルナンデスのディンキータイプが一番最初のギターだったせいか、フェンダー系のネックが僕の手には一番しっくりきますね。
このレスポールのネックは握っていてあまりフェンダー系とのネックとの違いもない気がします。
改造点はボリュームノブ、トーンノブと、スイッチノブ、スイッチプレートの交換です。つまり全て見た目に関するものってことですね(笑)。
ディテール

杢目の美しさをまず見てほしいです。うっすら縦にも杢目のがあるのがわかると思いますし、直線的でもなく不均一なのが気に入ってます。

トグルスイッチのノブは他のレスポールと同じく飴色のものに交換しています。
トグルスイッチのプレートはヴィンテージ風なのを購入して交換しているんですが、本当に経年変化しているピックアップのエスカッションと比べたらまだまだ白いかなと思います。文字の掠れ具合なんかは良いんですけどね。
エスカッションもよく見るとヒビが入っているのがわかりますよね。サビや凹み、こういうのもギターの味わいだと思っています。そのギターの歴史が刻まれていると言ったら大袈裟かもしれませんが。
僕のギターはトラディショナルなタイプがほとんどですが、それもやはりこうした傷なんかが似合うギターだからではないかと思います。

ピックガードもだいぶ色が変化してきていますね。ここのコントロールノブも変更しています。
スタンダードなソーサーノブからメタルトップソーサーノブに変更しています。最初はレスポールの歴史に関する知識がなく、単純に見た目がこちらの方がヴィンテージ感があると思って交換したんですが、メタルトップノブは1960年からの仕様のようです。翌年にはレスポールはSGシェイブに変更になってしまうので、レスポール・スタンダードとしては一年そこらの仕様だったのかなと思います(現在でもレスポール・クラシックにはわメタルトップソーサーノブが標準装備されていますね)。

ペグにはGIBSON DELUXEの文字が。

シリアルからも1998年製であることは明らかですね。ちなみに1998年は僕がギターを始めた年でもあります。

このトラスロッドカバーのGIBSON表記。これも好きなポイントの一つです。

ペグがプラスティックなのもヴィンテージらしさがあって好きなポイントです。もう一つの2003年製のレスポールはこの部分が金属なんですよ。

こちらのギター裏ステッカーは、スタンリー・キューブリック監督の『バリー・リンドン』。キューブリック監督の作品の中では歴史モノの映画になりますね。
『時計じかけのオレンジ』や『シャイニング』などはこのレスポールには似合わないと思って、『バリー・リンドン』にしてみました。